統計でみる暮らしのお金
世帯の貯蓄と負債
「日本人の平均貯蓄は約2,000万円」という数字をよく見かけます。 けれど平均値は一部の高資産世帯に引き上げられるため、多くの人の実感とはずれます。 ここでは総務省の全国家計構造調査から、平均値と中央値を並べて、 単身世帯と二人以上の世帯を同じ定義・同じ年で比較できるように整理しました。
あなたの金融資産は上位何%か
金額と条件を入れると、同じ条件の世帯の中での位置が出ます。入力した金額はどこにも送信されません。この画面の中だけで計算しています。
金額を入れると結果が出ます。
金融資産=預貯金・生命保険・有価証券などの合計(貯蓄現在高)。持ち家などの不動産は含みません。出典は2019年全国家計構造調査で、これが政府統計として入手できる最新のデータです。
二人以上の世帯
| 年代 | 貯蓄 平均 | 貯蓄 中央 | 負債 平均 | 純貯蓄 | 負債保有率 | 保有世帯の負債 中央 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体 | 1,450 | 687 | 611 | 839 | 42.8% | 1,037 |
| 30歳未満 | 277 | 151 | 553 | ▲276 | 49.3% | 335 |
| 30代 | 575 | 343 | 1,182 | ▲607 | 61.7% | 2,061 |
| 40代 | 938 | 506 | 1,106 | ▲168 | 65.9% | 1,598 |
| 50代 | 1,429 | 731 | 690 | 739 | 58.5% | 906 |
| 60代 | 2,008 | 1,154 | 334 | 1,674 | 32.9% | 376 |
| 70代 | 1,921 | 1,078 | 218 | 1,703 | 18.4% | 227 |
| 80歳以上 | 1,880 | 1,024 | 146 | 1,734 | 11.1% | 215 |
単位:万円 / 純貯蓄=貯蓄平均−負債平均
平均値中央値(万円)
単身世帯
| 年代 | 貯蓄 平均 | 貯蓄 中央 | 負債 平均 | 純貯蓄 | 負債保有率 | 保有世帯の負債 中央 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体 | 968 | 311 | 171 | 797 | 25.8% | 205 |
| 30歳未満 | 169 | 83 | 86 | 83 | 32.2% | 136 |
| 30代 | 428 | 194 | 259 | 169 | 36.8% | 195 |
| 40代 | 841 | 304 | 434 | 407 | 37.6% | 787 |
| 50代 | 1,335 | 464 | 314 | 1,021 | 36.9% | 524 |
| 60代 | 1,621 | 671 | 68 | 1,553 | 20.9% | 106 |
| 70代 | 1,293 | 564 | 50 | 1,243 | 10.1% | 102 |
| 80歳以上 | 1,250 | 550 | 28 | 1,222 | 4.3% | 71 |
単位:万円 / 純貯蓄=貯蓄平均−負債平均
平均値中央値(万円)
数字から読めること
二人以上の世帯は40代まで純貯蓄がマイナス
貯蓄から負債を引くと、30代が最も深く▲607万円。 住宅ローンです。負債保有率も40代の65.9%がピークで、 50代以降は返済が進んで急速に下がっていきます。 純貯蓄がプラスに転じるのは50代です。
単身世帯は中央値が平均値の3分の1しかない
単身世帯全体の平均は968万円ですが、 中央値は311万円。 比率は32%で、 二人以上の世帯(47%)よりはるかに歪んでいます。 一部の高資産層が平均を押し上げているため、単身世帯の話をするときに平均値を使うと実態から大きく外れます。
「老後2,000万円」は中央値では届かない
60代・二人以上の世帯の貯蓄は平均2,008万円ですが、 中央値は1,154万円。 単身の60代に至っては671万円です。 平均値だけを見て「多くの世帯が2,000万円を用意できている」と読むと事実を取り違えます。
📚 関連書籍(参考)
- 【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学両@リベ大学長貯める・稼ぐ・増やすを図解で網羅した家計の定番入門
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この数字の読み方(重要)
- 中央値は公表値ではありません。中央値は公表値ではなく、階級別の世帯数分布を累積し50%を跨ぐ階級内で線形補間した推定値です。階級の内側の分布を一様と仮定するため誤差があり、右に歪んだ分布ではやや低めに出ます。
- 2019年が最新です。全国家計構造調査は5年ごとで、次の調査の資産集計はまだ公表されていません。 単身世帯の貯蓄・負債はこの調査にしか無く、これより新しい政府統計は存在しません。
- 家計調査と混ぜないでください。家計調査(貯蓄・負債編)とは調査方法が異なり水準がずれます。両者の数値を混ぜて比較しないでください。同じ2019年でも、二人以上の世帯の平均貯蓄は家計調査で1,755万円、この調査で1,450万円と 305万円ずれます。片方の平均ともう片方の中央値を並べると誤った比較になります。
- 金融資産=貯蓄現在高(預貯金・生命保険・有価証券など)で、持ち家などの不動産は含みません。総資産の階級別分布は政府統計として公表されていないため、不動産を含めた順位は出せません。
- ここにあるのは統計の提示と事実の説明だけです。特定の金融商品や運用方針を勧めるものではありません。
出典:総務省統計局「2019年全国家計構造調査」(全国・全世帯・男女計)表6-108・表6-116/ e-Stat の統計表IDは 0003443394・0003443403
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